「カメラを活用した道路管理の高度化業務」は、広島県内の道路に設置する道路管理用カメラ（250台）において、AI分析を行い、カメラ映像を用いた画像認識型交通量観測装置等での交通量計測に向けて、交通量調査地点のカメラ映像（動画）を取得するとともに取得したカメラ映像（動画・静止画）による「ひろしま道路ナビ」との連携や道路監視を行うカメラ映像の情報収集基盤の構築を目的とするもの。
あわせて，今回の業務で設置したカメラ250 台の一部については、交通量調査後に、より有効的な利活用を検討する。なお、AI活用によるカメラに写る人の顔部分にぼかしを入れる等の個人情報保護対策を講じている。
※画像認識型交通量観測装置とは，道路に設置したカメラの映像から画像認識技術を用いて車両を認識し、観測地点を通過する交通量を計測するシステム。
【システム構成】
本システムは道路に設置した無線通信機能付きIPカメラ映像を取得する「カメラ映像の取得」「カメラ情報収集基盤」「ひろしま道路ナビ連携」の3つのサブシステムをクラウド上に構成する。「カメラ情報収集基盤」「ひろしまナビ連携」は常時稼働するサブシステムで、「カメラ映像の取得」は交通量調査をするために一時的に立ち上げて稼働するサブシステムとなる。また「運用監視」によりシステム全体の運用・保守サービスを提供する。
【特徴】
● AIによる交通流調査
取得した映像ファイルからAI処理により車両識別（小型、トラック、バス）および通過車両数を自動計測。
● 取得映像のプライバシー処理
カメラから入力した映像を顔認識し、顔を検出した箇所をプライバシー（モザイク）処理を行う。
● 個人情報保護対策
カメラに写る人に対する個人情報保護対策として、JIS X 9251のプライバシー影響評価ガイドラインに基づくプライバシー影響評価の実施を行うことで、個人情報漏洩のリスク管理を実施。
● 映像IoTの実現
本システムは交差点に設置されたカメラのAI処理より、IoTセンサーとして人流、交通流の検知計測を行い、集計結果をLTEの回線を用いてクラウドに集めることにより、災害発生時の対応や安全安心に対応する都市計画の実現に寄与する先進のシステムとなっている。
■情報URL・・
https://hytec.co.jp/solution/video/14509.html
